肯定しきれない、否定

ずっと、俺の傍に在るのは
唯一人、お前だけだと信じてた。

けれどどうして。
俺の傍に在るはずの。
お前は別の男の傍に？
そして何故。
俺の隣に見知らぬ女

キツイ香水《こんなの嫌ね》
言ったお前に　真面目に惚れてた
濃い化粧を毛嫌うお前
淡い唇　微笑絶えず
派手な衣服に　文句をつける
《私にこんなの似合わない》

そんなお前の全てに惚れてた
なのに隣に真逆の女
キツイ香水濃い化粧　派手な衣服に身を包む
お前の隣に真逆の男

なぁ、そいつでお前は　真面目に幸せ？
もしも幸せだとしたら。
俺と過ごしたあの日々も　　俺と交わした約束も
忘れてそいつの胸に飛び込め

それでお前が幸せならば。
とにかく俺は、別の女をつなぎとめるよ。
それが俺の、精一杯の祝福だから。